尿石症
みなさん、こんにちは☆寒い季節になりましたね!体調等崩されないようにお気を付け下さい。今月は、寒い季節に多い尿石症という疾患についてお話ししたいと思います。
尿石症とは、膀胱や尿道、腎臓に結石ができてしまう病気です。場合によっては結石で尿道や尿管がふさがれてしまい、尿が出なくなってしまうこともある恐い病気です。
尿がアルカリ性に傾くと「リン酸アンモニウムマグネシウム(ストルバイト)」、酸性に傾くと「シュウ酸カルシウム」ができることがあり、この二つは代表的な結石です。
原因
●人間の食べ物などを多くあげている。(ミネラルバランスの悪い食事)
●飲水料が少ない。
●膀胱炎などの感染症による影響。
●尿pHのバランスが崩れる。
など、体質の問題もありますが、食事の内容、生活習慣も大きく関わってきます。
症状
●いつもより頻繁にトイレに行くのに尿量が少ない。もしくは出ない。
●尿をするときに痛がる、鳴く。
●血尿が出る。
●尿を色々な場所でしてしまう。(排尿を我慢できない)
全く尿が出ないときは、直ぐに動物病院へ連れて行くことをオススメします。尿道に結石が詰まり、尿閉塞を起こしている可能性があります。早急に対処しなければ尿毒症を起こしたり、最悪、命に関わることもあります。
再発しやすい病気なので、予防はとても大切です。ミネラルバランスがよく、尿のpHをコントロールする適切な食事を与えるようにしましょう。また、飲水料が減らないようにする工夫も必要です。
手術などで結石を取り除く場合もありますが、軽度の場合は療法食のみで治療することも可能です。(シュウ酸カルシウムなど療法食では溶解できないものもあります)早期発見のためにも日頃の生活習慣の見直しや、ワンちゃんネコちゃんの排泄の様子などをチェックしてみるのも良いかもしれませんね♪
何か分からないことがあればお気軽にお問い合わせください!
クレッセ動物病院