感電事故について
どの家庭にも電気コードなど、感電事故の原因となるものがあるかと思います。ワンちゃんやネコちゃんのおもちゃとなってしまうことも少なくないのではないでしょうか?特に、好奇心旺盛な子犬は要注意です!
感電とは?
体内に電流が流れることをいいます。電源が入っているコードを遊んでかじってしまい、コードの被覆が破れて中の導線に触れてしまうと、電気が体に流れてしまいます。
症状
不快感、痛み、やけど、筋肉のけいれん、重度なものでは不整脈、肺水腫(肺に水が溜まる状態)、さらには死亡することもあります。
対処法
何よりも先に、電源を切りましょう!感電が疑われる状態になっていた場合は、何よりも先にまずコードの電源を切ってください。ペットに触らず、またコードなどの破損部位にも触らずにコンセントを抜きましょう。もしくはブレーカーを落としましょう。感電してしまったペットを触ってしまうと、飼い主さんも感電する可能性があります。また、水は電気を通すため、感電のショックでペットが失禁をしている場合も電源を切るまでは尿にも触らないようにしてください。
コードなどで遊んでいてまだ感電していない場合でも、無理にコードを引き離そうとすると、余計かじろうとすることがあるため、まずは電源を切り、ペットを移動させましょう。感電してしまった場合でもそうなる前でも、すべてのことはまず「電源を切ってから」です。
電流を遮断した後、安全な場所に移動して速やかにペットの状態を確認します。なお、一見何も問題がないように見えても、後から症状があらわれる場合があります。どんな状態であっても早急に病院へ受診しましょう。
二次災害の防止
もし感電してしまった場合、ペットへの対処はもちろんですが、周りの環境にも十分な注意が必要です。感電時、電気がショートし、その際に火花が飛び散り、後に火災の原因になることがあります。ペットの状態を第一に考えるのと同時に、周りの状態も確認しましょう。もちろん、破損したコードなどは、新しく取り替えるか、修理を行いましょう。
感電予防を!
感電事故はコタツなどの暖房器具をつかう冬に多いと言われていますが、季節に関係なく、いつでも起きる可能性があります。いたずら好きのワンちゃんや、じゃれることが大好きなネコちゃんがいるお家は特に要注意です。コードやコンセントにカバーをつけたり、コードを壁に沿わせて貼り付けたり、カーペットの下に隠したり、コンセントが届かないように高い場所へ移動したりなど、事故を未然に防ぐよう日頃から気をつけましょう。
クレッセ動物病院 院長 西山獣医師