ヒキガエル中毒
ヒキガエル(別名:ガマガエル、イボガエル)は、体長7〜20p位の大型のカエルで、耳の後ろにある耳下腺や皮膚(俗に言うイボ)に毒腺を持ちます。外敵から身を守るために強力な毒液(ブフォトキシン)を分泌します。
ヒキガエルについて
ヒキガエル(別名:ガマガエル、イボガエル)は、体長7〜20p位の大型のカエルで、耳の後ろにある耳下腺や皮膚(俗に言うイボ)に毒腺を持ちます。外敵から身を守るために強力な毒液(ブフォトキシン)を分泌します。
疫学と感染経路
夜行性で、産卵の時期以外は地面の中で寝ており、雨が降ると地面から出てくることが多いそうです。産卵時期(春〜夏)には、池などの水場を目指していっせいに動きだします。ワンちゃんにとっては、ピョンピョンと飛び回るヒキガエルを見つけたら、興味を示し、くわえたり咬んだり、さらには食べてしまうかもしれません。
症状
日本には数種類のヒキガエルが生息し、種や生息地により毒性が異なります。症状も軽度なものから重度なものまで様々です。短頭犬種では、より症状が激しいという報告があります。 症状は、口腔の刺激、よだれ、嘔吐、下痢などから、呼吸困難、運動麻痺、虚脱、発作、ときには死に至ることもあります。回復すれば、通常、後遺症はみられません。
治療法
もしヒキガエルを舐めたり、食べたりしてしまったら、まず口を水で洗い流します。誤食30分以内であれば吐かせます。特異的な解毒剤はありません。心毒性に対する治療や適切な対症療法を行います。
クレッセ動物病院 獣医師 永嶋