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熱中症について

熱中症とは、熱によって引き起こされる体の不調を総称しており、専門的には、『暑熱環境にさらされる、あるいは運動などによって、たくさん熱が体で作るような条件下にあって発症し、体温を維持するための生理的反応により生じた失調から、全身の臓器の機能不全にいたるまでの連続的な病態』と定義されています。

原因

主な原因として
1)閉めきった室内に長時間エアコンなしの状態で放置。
2)夏場に日当たりのよい場所で飼育されている
3)暑い時期の過度な運動
4)車内の中で待機させる
などがあげられます。
また、高温だけでなく、湿度の高い環境も原因となります。

犬はヒトのように汗をかいて体温を調節することが出来ない為、熱中症にかかりやすく、特に短頭種、長毛種、大型犬などは他の犬種と比べ発症しやすく、より注意が必要です。
重症に至ると、タンパク凝固という不可逆的な変化が体内で起こるため、死に至るケースも少なくありません。体温が上昇したままだと、多臓器不全を引き起こし、有効な治療法がありません。熱中症は、予防と早急な対処が重要です。

応急処置

涼しい場所に移動し、衣服などを脱がせ、冷水をかけたり、水風呂(15℃位の水道水で十分です)につけたりし、熱を下げてください。意識があるようなら水を与えてください。状態によっては、冷却以外に点滴や酸素吸入、投薬が必要となります。できるだけ早めに病院へ連絡し、可能なら冷却をしながら移動をしてください。保冷剤や氷嚢を、首や内股、脇の下などに当てるのも有効です(低温やけどに注意)。

予防法

●動物を置いて外出する時は、室温の上昇に気をつけ、密閉された狭い空間に置かない。
●室外飼育のときは直射日光が当たらないように工夫する。
●水分を十分にとれるようにする。
●車内は、室温が上昇しやすく、犬も興奮しやすいため、温度を十分にコントロールし、日光の当たらない場所に置く。
●散歩は、涼しい時間帯に行い、短時間にする。特にアスファルトは高温になるので注意

大切なわんちゃんを守るためには、飼い主様の管理が最も重要なポイントになります。
熱中症予防をしっかりと行い、わんちゃんと快適な夏を過ごしましょう!


クレッセ動物病院 看護師 原田

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