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フィラリア症

皆さん、フィラリア症という病気は耳にしたことは多いと思いますが、 どのような病気かご存じですか? 知っているようで、意外と知らないフィラリア症についてご紹介致します!

フィラリア症とは?

フィラリアとは寄生虫の一種で、フィラリアの寄生による疾患をフィラリア症といいます。 日本ではイヌに寄生する犬糸状虫というフィラリアがよく知られており、主に心臓と肺動脈に寄生します。フィラリアは、犬同士で直接うつるものではなく、蚊が媒介します。蚊の体内でフィラリアの子虫が感染する力をもった感染幼虫に成長し、そしてその感染幼虫を持った蚊が犬を吸血するときに犬の体内に入ります。ここでフィラリアの予防薬で駆除しないと、体内に入った感染幼虫は成長しながら3ヶ月ほどで心臓に達し、15〜25pくらいの成虫となります。フィラリアの成虫が寄生すると、心臓に負担がかかるため、食欲・元気が無くなったり、進行すると咳、腹水、貧血や血尿などの様々な症状が起こり、放置すると死に至る恐ろしい病気です。また予防せずにいると年々感染率が高くなりフィラリア予防せずにひと夏過ごしたときのフィラリア感染率は38%、ふた夏すごしてしまうと89%というデータがあります。これはフィラリア予防率の高い東京都内の例ですが、蚊が多い地域やお外にお散歩をしているワンちゃんではさらに感染率が高くなるそうです。室内飼育だから、マンション高層階だからあまり蚊に刺されないはずと安易に考えるのは危険です。予防法はフィラリア症の媒介となる蚊の出現にあわせて、蚊の発生1ヵ月後から蚊が見られなくなる1ヵ月後まで毎月1回投薬します。(千葉県での推奨予防期間は大体5月〜12月頃迄の8ヶ月間です)また、予防薬を始める前に必ず血液検査をしてフィラリア症にかかっていない事を確認することが必要となります。もし、検査で感染の有無を確認されずに、フィラリアに感染している状態でフィラリア予防薬を飲ませてしまうと、心臓に寄生している成虫が一気に死んでしまい、これらが血管に詰まって血流が滞り(その他にもたくさんの理由がありますが)死に至る事もあります。毎年フィラリア予防をされている方も、前年度の予防がキチンと出来ていたのかチェックをかねて、また本年度の予防を安心・安全なものにするためにも是非血液検査を受けてくださいね。(クレッセ動物病院では皆さまに安心してフィラリア予防をして頂くためにフィラリア成虫抗原検査と幼虫顕微鏡検査の2重のチェックを行っております)

フィラリアの薬について

フィラリアの薬は様々な種類があります。当院では、子犬や妊娠犬、コリー犬種でも安心して服用できるタイプ、フィラリアはもちろんのこと、お腹の寄生虫も一緒に駆除してくれるタイプを取り扱っております。どちらも安心して服用して頂けます。さらに今年からはチュアブルタイプも取り扱っております。このチュアブルタイプは、おいしいお肉のフレーバーを使用しておりますのでいつも嫌がってなかなか飲ませることの難しかったワンちゃんにはとてもオススメです。 嗜好性がバツグンのおやつタイプのお薬なので、投薬するのが楽しくなるかもしれません。なお、アレルギー体質のワンちゃんには、従来の錠剤タイプがございますので、お気軽にご相談下さい。フィラリア症からワンちゃんを守るうえで一番大切なのは、飼い主さんがきちんと予防してあげることです。予防をしないでフィラリア症にかかってしまうと一番苦しむのはワンちゃんなのです。きちんと予防してあげてくださいね。またこの時期は、狂犬病予防注射やダニ・ノミ予防も始まります、フィラリア予防と併せて、スタッフまでどうぞお気軽にご相談下さい。


クレッセ動物病院 看護士★原田

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